豊洲新市場問題や東京オリンピック、大田区との領土問題など、ここ数年で大きな変革を遂げ、問題が山積している江東区の現状を紐解いた一冊です。
豊洲市場の整備や東京オリンピックの準備、インフラ整備など、行政が取り組まなければならない課題が山ほどある中で、住民の急増に伴い、教育、福祉、医療などの生活環境の整備も同時に進めなければならない江東区の現状を描いています。
本書では、江東区を「江戸っ子のエキスが充満する歴史溢れる深川エリア」「工業と住宅地帯として発展してきた牧歌的な城東エリア」「高層マンションと巨大商業施設が建ち並ぶ埋立地・臨海エリア」の3つに分け、それぞれの地域の特性や住民の生態を探っています。
また、区民の特徴を踏まえつつ、区内で浮上しているさまざまな問題や課題を取り上げ、各種統計データを徹底検証しながら、その解決策や対応策を客観的かつ主観を交えて論じています。
マイナー区からメジャー区へと変貌しつつある江東区の本質とは何か。江東区をよく知る人でも「へぇ、江東区ってそうなんだ」と思わず驚くような発見が詰まった一冊だと感じました。
今まで紹介した3冊のなかでは、一番新しい本なので、こちらから読んでみるのがいいかもしれません!